空飛ぶ円盤に(   )が乗ったよ

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2019年読書メーターまとめ

2019年の読書メーター
読んだ本の数:75
読んだページ数:16092
ナイス数:482



レンタルなんもしない人のなんもしなかった話レンタルなんもしない人のなんもしなかった話感想
ツイートとかのまとめなので読んだといえるかは難しいかも。本になって形ができた感じだ。ふわふわしてたものが固くなった感じ。通して読めるし。なんもしないに価値をつけるの、時代って感じだけど、この人しかできないだろうという気もするし。
読了日:12月30日 著者:レンタルなんもしない人
美しい日本のくせ字美しい日本のくせ字感想
手書きはなんとなく好きだけど字が上手じゃないからなーって思ってしまうのだけど、そんな気持ちをふき飛ばす、くせ字を愛しまくってくれる本。なんとなく思ってたことを言語化してくれて、その労力に頭が下がります。他人の字も自分の字も愛おしく感じます。いなくなってしまっても、その人の手跡は憶えられているというの、いい話じゃないですか。最後の著名人のジャンル分けのページは説明不足で残念でした。もっと話をききたいな。
読了日:12月25日 著者:井原 奈津子
つけびの村  噂が5人を殺したのか?つけびの村  噂が5人を殺したのか?感想
山口県限界集落で起こった事件を追ったルポルタージュ。意外な真相、といえばそうだけど、すべてが反転するわけではない。Uターンした田舎でのうまくいかなさ、閉塞感は想像して悲しくなった(わたしも地方出身者なので)。映画や小説でもてはやされるような物語もワタル(さん)の性格や疾患、噂の蔓延する村の空気などがよくない方向に向かってしまう。噂は現地だけでなく、ネット上やわたしたちの周囲にもあふれている。限界集落と都会での生活は相似形なのか。2019年のこととが書かれていて、ほかほかの現代資料という感じもよかった。
読了日:11月28日 著者:高橋ユキ(タカハシユキ)
こんなもんじゃ 山崎方代歌集こんなもんじゃ 山崎方代歌集
読了日:11月13日 著者:山崎 方代
演技と演出 (講談社現代新書)演技と演出 (講談社現代新書)感想
メモをとりながら再読。『演劇入門』と合わせて、ワークショップの完全なる説明になる(はず)。大枠は変わらないのだけど、演出家の役割のことが中心か。人間/社会的な言葉というのが面白かったな。箇条書きではないけど実践的なテクニックもちらほらと。
読了日:11月10日 著者:平田 オリザ
めくるめく短歌たちめくるめく短歌たち感想
短歌系エッセイであろうか。歌よりは歌人にフィーチャーしている感じ。ほむほむとの対談でも指摘されていたけど、女性(歌人)の話が多いし錦見さんの交遊からそれがつづられる。あの人こんな感じなんだとか、この歌集読みたい(読んでおくべきだ)などとこちら側の得心がすごかった。いつも思ってるけど短歌界って不思議で読む人と詠む人がかなり重複していて、全員がプレイヤーなところがあり、すべてがつながってるみたいなのをあらためて強く感じた。読みごこちも軽妙でよい一冊。
読了日:10月12日 著者:錦見 映理子
短歌ムック ねむらない樹vol.2短歌ムック ねむらない樹vol.2感想
半年以上かけて読了する。短歌の世界は流動的で生きていて、古典的な和歌があり、近代短歌があり、現代短歌がある。現代短歌もえらい人だけでなく今いるみんながなにかしら挑戦をしているんだろうと感じた。権威ある人のものばかり読んでるわけにはいかないのだとしたら、若い人も若くない人もナウの短歌が読めて、歌集の評もあり、歌会のレポートもあり、読むっきゃないなあと思う。普通の短歌雑誌より読みやすい気がするし。個人の話として、一年前よりは短歌を読みにいけるようになってると感じる。
読了日:10月05日 著者:
おめかしの引力 (朝日文庫)おめかしの引力 (朝日文庫)感想
お洋服、靴、アクセサリーに香水などなどおめかしを彩るあれこれ、は経済や所有や消費とも密接な関係があって、いつもモノにうもれているわたしと同じようにみえこさんも悩んでおられるのですごく親近感が(とはいえわたしはそんなハイファッションは持ってないのですが)。持ちすぎるのは違う、かといって距離をとればいいってわけでもない、そんななかでモノとの付き合いの例を提示してくれてありがたかった。シルクを調べてる人からのお手紙、力強かったな。着飾る以外のお洋服の意味をもう少し考えたくなった。最後の対談がめっちゃよかった。
読了日:09月26日 著者:川上 未映子
ランド(9) (モーニング KC)ランド(9) (モーニング KC)感想
終わりが見えてきた感じ(しかしコミックスで読んでいるとブチブチになっちゃうんよね。機を見て通読せねば)。7年も経ったのかぁ、とか。歳をとらない(世界)というのは理想のように思えるが、それが当たり前になると特有の病もあらわれるんだ、とか。山之内(親子)が重要人物になってきてるのおもしろい。
読了日:09月22日 著者:山下 和美
奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの感想
ちまたにあふれる本屋本(と勝手に呼んでいる)の中で結末がわかっているものはめずらしいかも。読んでいるとこの久住さんという方の人柄がわかる気がする。たいへんな苦境だったろうに淡々と飄々と書かれていて、でも悔しさみたいなものも読み取れて。町の本屋(しかも地方の)は本当に本当にたいへんな状況なんだろう。しかし書店のない町で育った子どもがどうなるか、まで考えたことはなかった。売上を二の次にして若い世代へリーチする企画を使命のように繰り出し続けたのは本当にすごい。そして取次のシステム、、はもう厳しいのかもしれない。
読了日:09月17日 著者:久住邦晴(くすみ書房・店主)
凪のお暇(6) (A.L.C.DX)凪のお暇(6) (A.L.C.DX)感想
ドラマとはどこかで分かれてしまった世界だなと感じる。このままいけばゴンさんなんだけど慎二もしつけーーーーの(笑)。でもそこがいいんデスヨネ。。大ボスはお母さん、でも真の敵はだれか、気づいてしまう、ここからが漫画の本気という感じ。もー次が気になっている!!!
読了日:09月15日 著者:コナリミサト
旅のラゴス (新潮文庫)旅のラゴス (新潮文庫)感想
はじめなんだろうと思っていた「ラゴス」は人名でいろんな国を旅していた。『キノの旅』みたいだなーと思ったんだけど、ラゴスを中心にした一代記と読みはじめるとそんな気は薄れた。世界は中世のようで実は未来(かもしれない)。私たちの後に(または前に)ラゴスがいるのかもと考えるとまたゾクゾクする。精神の感応能力という点では「七瀬シリーズ」のことも思い出す。架空なんだけど旅行記とか歴史本みたいに読めておもしろかった。よい筒井康隆です!!
読了日:09月11日 著者:筒井 康隆
夫のちんぽが入らない(3) (ヤンマガKCスペシャル)夫のちんぽが入らない(3) (ヤンマガKCスペシャル)感想
暗黒期だった。なんとか抜けられそうで。
読了日:09月09日 著者:ゴトウ ユキコ
凪のお暇(5) (A.L.C.DX)凪のお暇(5) (A.L.C.DX)感想
みんな難儀してるんだなーという感じした。新キャラの円さん、も空気に困ってる人だった。
読了日:09月08日 著者:コナリミサト
凪のお暇 4 (A.L.C.DX)凪のお暇 4 (A.L.C.DX)感想
隣人の沼から抜け出す!! バブルがやっと登場した。運転席でぶーぶーいってる慎二は嫌だけど、乗っかってるだけの自分(凪)もどうなのかという気づき、誰かだけが悪いわけではなく、もう一方も変わっていける物語、なのか。期待。
読了日:09月08日 著者:コナリミサト
凪のお暇(3)(A.L.C・DX)凪のお暇(3)(A.L.C・DX)感想
凪も慎二も実家がつらいんだなーということがえがかれる。いろんな息苦しさの出発点はそこか。そして隣人の沼にはまっていく……。立川は東京のオルタナなのかも。
読了日:09月08日 著者:コナリ ミサト
凪のお暇(2)(A.L.C.DX)凪のお暇(2)(A.L.C.DX)感想
慎二が本気というのがみえて、あーでもモラハラゆるせんとも思うよ。アパートの人々が紹介されて楽しいお暇だ。お隣さんも絶妙にゆるくてそりゃ恋だってしてしまう。
読了日:09月08日 著者:コナリ ミサト
凪のお暇(1)(A.L.C・DX)凪のお暇(1)(A.L.C・DX)感想
気になってたのだけど手を出してしまった!! 悩み(凪の気にしちゃう癖)がかっつりあって、回復はここからだぞといいたくなってる。
読了日:09月07日 著者:コナリ ミサト
逃げるは恥だが役に立つ(10) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(10) (KC KISS)感想
完結したと思ってたら書店でびっくり。結婚してからの妊娠や仕事まで切り込むかー。ゆりちゃんと風見さん!!! 続きが気になります!!
読了日:08月31日 著者:海野 つなみ
山小屋ガールの癒されない日々山小屋ガールの癒されない日々感想
北アルプスの山小屋で働いていた人のお仕事本といえばそうなんだけど、登山をする者としてわかる〜ということもあるし、社会と折り合いがつかない人が読んでもよいと思った。山の社会は下界と切り離されていて、文化相対主義みたいな気もした。社会に内包されていると思ってたけど必ずしもそうではないというか。自由にふるまえるかもしれないし、季節労働者としての流動性みたいなものとか。支配人クラスでも季節労働者(が多い)というのは驚いた。山に、山小屋に行きたくなっちゃう読書でした。
読了日:08月16日 著者:吉玉 サキ
野口光の、ダーニングでリペアメイク野口光の、ダーニングでリペアメイク感想
最近ますます注目されているダーニング、ここまで種類があるのかと驚かされる。縫い目編み目が好きなのでながめているだけで楽しい。傷んだり穴があいたりして捨てちゃったもののことを思い出して、直せばよかったなと後悔したり。色も質感もずらして楽しんじゃおうという提案がうれしい。イベントでお見かけしたことのある野口さんは「かわいい!」が口癖みたいで、それがこれらのアイデアにつながっているようだ。
読了日:08月15日 著者:野口光
([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)感想
難民研究の大学院生が難病になったという話なんですけど、この人はそもそもネアカというかお調子者というかサービス精神の旺盛なひとなんだろうなぁという感じ。読みやすく気楽な感じはあるのだけど、その痛さや処置については想像するとこちらがイタタタと顔をゆがめてしまうような体験が書かれている。大学院生関係あるんかいと思いつつ、自身を日本にいながら難民の相似形であると気づくところが関係あったのだった。「〇〇女子」の氾濫も読みどころのひとつやもしれません。
読了日:08月09日 著者:大野更紗
演劇入門 (講談社現代新書)演劇入門 (講談社現代新書)感想
メモをとりながら再読了。前半は戯曲を書くためのハウツー的なところがあり(といっても簡単ではないハウツーだよ)、後半からのコンテクストの話の熱いこと熱いこと。コンテクストの擦り合わせは演劇の周辺だけではなく現実世界に無限にあって色々応用できそうな気がした。「関係や環境を起点とした演劇」って具体例があるとよかったな。演劇は目の前に俳優がいて動いて時間を共有するという事実以上にあの手この手でわたしたち(観客)をイメージの共感の中にひっぱってるんだと思えた。わたしたちには演劇が必要だ!
読了日:08月08日 著者:平田 オリザ
きみは赤ちゃん (文春文庫)きみは赤ちゃん (文春文庫)感想
みえこさんの妊娠・子育てエッセイならばこうである、というのをやはり軽々超えてきて、エモ・理性・エモ・エモな感じで楽しく読めてしまった。すごく個人的なできごとが、でも多くの女性と男性が経験してきたことと重なりながら、社会のこととか歴史のこととかはたまた哲学に思考を飛ばす。いやー、しかし、とにかく愛だね、おそろしいくらいの愛情がみえこさんと息子さんを包んでいた。痛いのは嫌だねー、でもみんなそれを経験してるのなんでなんやろね。こわいね。同じことが繰り返されるとしても個人の話は書かれ続けてよいのだと思う。
読了日:08月01日 著者:川上 未映子
レンタルなんもしない人(1) (モーニング KC)レンタルなんもしない人(1) (モーニング KC)感想
おもしろい。ふつうにおもしろい。のでちょっと苦言を呈してみたりすると、(レンタルさんもあとがきで書いてるんだけど)漫画の文法というか、情緒とかエモとか「よきもの」の方に寄っちゃってるような気がした。そう考えるとレンタルさんの活動ってただただフラットなものなのだろうな。少なくとも自分はそう感じているのだな、という感じ。レンタルさんのあとがきは必読やでー。
読了日:07月25日 著者:プクプク
ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)感想
話題の本。ハヤカワから出てよかったなぁと思ってしまう(単行本も持ってますのであしからず)。細切れに読んでいたのではじめはキャラクターを把握するのが難しかったけど、わかってきた後半はストーリーの気になりもあってどんどん読んでしまった。タイムくんの特性をこういう風に書けるのは津原氏の技量よなと感じる。人の出現や出入り、場面構成がはちゃめちゃに上手く、つまづいたところも後からフォローされるのが気持ちいい。当時は象のハナコもご存命だったんだなぁ。なつかしく思う。〈続けろ!〉の文字に世界への広がりを感ずる。
読了日:07月16日 著者:津原 泰水
演技と演出 (講談社現代新書)演技と演出 (講談社現代新書)感想
よりワークショップ、というか平田オリザのワークショップそのものよ!笑 ワークショップしたときの恥ずかしさとか高校の演劇部のときの恥ずかしさとか思い出して(恥ばっかりかい)キャーとかもなる。高校生のときに平田オリザに出会いたかった!! 演出とはなんぞやという人に是非。最後の方の簡単な演劇史もホウホウってなりました。
読了日:07月12日 著者:平田 オリザ
演劇入門 (講談社現代新書)演劇入門 (講談社現代新書)感想
たぶん旧版のやつ(表紙が違う)。演劇とは、というよりその周辺、コミュニケーションのことなんかが多かったか。なにが書かれていると期待してたんだろうわたしはという気持ちになる。平田氏のワークショップに行ったから読んだ本でもある。ちょっと難しいことが書いてある。うまく飲み込めてないんだけどめっちゃおもしろいのよ。徐々にランディングするとかテクニカルなことも書かれてるけど、その周りにあるもののことがおもしろい。歌舞伎はみんながあらすじをわかっているというのを思い出した。イメージとコンテクスト。
読了日:07月08日 著者:平田 オリザ
お釈迦さま以外はみんなバカ (インターナショナル新書)お釈迦さま以外はみんなバカ (インターナショナル新書)感想
なにかと思えばかるーーい読書案内。もとはラジオのコーナーらしく、1項目がみじかく、さっさか読める。読書案内といっても、小説ではなく実用本とか奇書が多めか。詩とか言葉の話が多かったかな。キラキラ地名の話とかそのまま高橋源一郎の小説じゃん! って思ってしまった。
読了日:06月25日 著者:高橋 源一郎
考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)感想
すごくわかりやすい、打てば響くテクニック本で、実作や推敲にもすぐ活かせる。反面、添削されたのが俵万智調になっていて怖いとも感じる。かなりばっさり改作されるので、愛唱される俵万智の歌たちも「よい短歌」になるために色々されたのかなーとか思ってしまった。こうしたい(短歌)がしっかりあって、そこへの道筋がはっきり見えてるのはすごいよなー。手練れだよなーって思ってるうちに読み終わってしまった。
読了日:06月19日 著者:俵 万智
愛がなんだ (角川文庫)愛がなんだ (角川文庫)感想
映画から。テルコという主人公にはまったく感情移入できないし、マモちゃんは最悪なんだけど嫌いにはなれない。常識人として配置されてる(のか?)葉子だってまともな恋愛しているとは言いがたい。彼ら彼女らの一部分にはわかるところもなくはない。みんなどっかおかしいんだよねー。結末は、まあ、そんな狂気もありかもね。小説ならね。
読了日:06月17日 著者:角田 光代
ききがたり ときをためる暮らし (文春文庫)ききがたり ときをためる暮らし (文春文庫)感想
『人生フルーツ』のつばた夫妻の聞き語り。こういう本ってたしかにたくさんあるんだけど、自分でやってる人の話だから深くうなずきながら読めてしまう。自分も都会のマンション暮らしながらできることを少しずつしている(ここまで徹底はなかなかできないけれど)。自分の手で生活をハンドルしている気持ちが日々を確かなものにする気がする。ハブ茶気になるな。入手したい。
読了日:06月12日 著者:つばた 英子,つばた しゅういち
湯遊ワンダーランド3湯遊ワンダーランド3感想
終わってしまったサウナ漫画。エセーとしてちょうど良くなってきた感じがするのだけど終わりみたいです。「金で買えるもの全部買おうとしてるでしょ」にビビる。わたしのことか。筆者はまともな感覚の人って考えてしまうけど多分本当は(または主観では)違うんだろうな。生きたいように生きてほしい(し生きたいね)。弟、担当氏、アシスタントの人、周りの人たちも気になりすぎる。わたしもたまにサウナに行くようになった。ババアとの会話は今のところないです。
読了日:05月30日 著者:まんしゅうきつこ
サマースプリング [文化系女子叢書1]サマースプリング [文化系女子叢書1]感想
自伝的小説と呼んでしまってもいいのかもしれないが。不思議な文体の軽さがあり、ちょっと詩っぽいところがある。物語は13歳、中学に入った春から夏のことをえがく。救いのない家庭環境、閉塞した田舎の学校、思春期、血統、みたいなことがやってくる。逃げ場がない。狂ってないと思う(思いたい)のにもう狂ってるかもしれない、狂った方が楽なのかも、みたいな気がしてしまった。階段を噛むの、ちょっとかわいいと思ってしまった。
読了日:05月17日 著者:吉田アミ
女のいない男たち女のいない男たち感想
短編は長編とくらべて、現実社会にぐっと近いというか主人公がニアリイコール村上春樹と思わせるようなものもあり、また結末が明示されていないなどの特徴を感じた。いろんな趣の作品があって楽しいのだけど、「あ、この人無理……」って思っちゃうような露悪的なというか、あけすけな人も描かれていて、それは村上春樹を読んでいてあんまり感じたことがなかったから驚いた。それだけ没入できたってことかもしれないけど。長編にみられるような大きな悪よりは個人の些細ないわば小さな悪をあつかっているのかなと思った。『木野』が好きですね。
読了日:05月15日 著者:村上 春樹
残像に口紅を (中公文庫)残像に口紅を (中公文庫)感想
解説が途中だけど書いちゃお。世界から文字が減っていくとどうなるか、あらすじは知ってたけどちゃんと考えたことはなかった。序盤はルールの説明とか虚構内存在としての主人公とその従属者などがえがかれ、『虚人たち』を髣髴とさせ、シニフィアンシニフィエのことみたいとか考えていられたけれど、中途から人も物とどんどん消え、想像もできなくなり、言葉を知らないものはしゃべれなくなり、文体も苦しくなる。苦しくなると、まどろっこしくなったり舌足らずになったり典雅になったりそのどたばたが可笑しい。最後まで書ききって見事、とだけ。
読了日:05月10日 著者:筒井 康隆
神様 2011神様 2011感想
神様と神様2011、リライトというよりは並べることでその間にあったことをくっきりと浮かび上がらせる。くまと私は川に出かけてひとときを過ごすだけだ。でもそこには無言の断絶があると感じた。悲しみをかかえて生きている。
読了日:04月30日 著者:川上 弘美
短歌ムック ねむらない樹 vol.1短歌ムック ねむらない樹 vol.1感想
雑誌を読み通せるなんて感動してしまった。ムックというかアンソロジーというか読み物も多く今から短歌の人に向いていそう。ニューウェイブのイベント書き起こしが面白かったです。
読了日:04月28日 著者:
えーえんとくちから (ちくま文庫)えーえんとくちから (ちくま文庫)感想
詩の本を読みとおすの苦手なんだけどざくざく読めた。この人亡くなったんだよなーと思って読むことは雑音になるのかな。でもそうとしか読めないので勝手だな、とか。すごく控えめに傍に立っていて、注意とかはしない優しい人だなって感じがした。とても透明なやわらかい人だ。
読了日:04月15日 著者:宏之 笹井
騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(下) (新潮文庫)騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(下) (新潮文庫)感想
がんがん読んでしまったね。主人公が抜けた世界、穴、暗闇はなにかのメタファー、そのものつまり苦境なのかもとか思うけど、本当に困って真っ暗闇にいるときに助けになるのは記憶であり、手触りであり、誰かを信じることなのかも、とかとか。すべての悪(かもしれないもの)を正すことはできなくて、個人的な話だった気もする。今はそれが精一杯なんだろう。たぶん、厳密な悪を書けなかった(書かなかった)気がする。最後に3.11のことが書いてあって、そういう時間軸かと気づく。名前のない主人公はこの世界で生活してるのかもと感じた。
読了日:04月13日 著者:村上 春樹
騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(上) (新潮文庫)騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(上) (新潮文庫)感想
75%終わっても全然わけがわからず、ことが終わる気配を見せない(当たり前?)。すごーくいいところだ。大体のものが出揃って、ぼくと妻や友人の世界、亡くなった妹との過去、ひとりで旅をした東北と北海道、元の持ち主の画家の気配が残る家、いわくありげな白髪の人物、昔からある祠とその下の穴そして騎士団長、美しい少女とその叔母、そして夢の世界、絵の世界、、これだけの要素がバランスよく存在しているのがおそろしい。数組の3つ歳の離れた兄妹、多分まだ要素は隠れて(既にあらわれて)いるのだろう。そして読者の現実の世界もあるね。
読了日:04月11日 著者:村上 春樹
騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)感想
登場人物が増えてだいぶ話が動いてきた感じだ。村上春樹が歴史にまつわることを書くのが何故か、昔はよくわからなかったけど最近は少しわかる気がする。魂の救済のような。主人公は絵描きだからイデアが出てくるのは普通なのかもしれない。少し前にウィーンに行ったゆえの楽しさもある。
読了日:04月09日 著者:村上 春樹
ランド(8) (モーニング KC)ランド(8) (モーニング KC)感想
「この世」のこと、はじめて文字で表された気がするな。アン、杏、平太、純くん、捨吉、みんなが配置されて、舞台は「この世」に戻った。のかな? これで話のどこらへんまでなんだろう。半分くらい? もう終盤? ランドでは当たり前の "処置" のこと、箱庭のような古代の社会(従順な働き手を作るため?)、動けなくなった人たちが運ばれたのは高齢者施設のようなところ?(そんな恩情あるかしら)謎は深まるし、自分だったらどう考えるかを考えさせられる。
読了日:04月06日 著者:山下 和美
地球に生まれちゃった人々 (ハルタコミックス)地球に生まれちゃった人々 (ハルタコミックス)感想
あらけずりの長崎ライチ、無職譚からはじまってSFめいたもの、オチもどれもすり抜ける感じのライチ節はずっとあったんですね。原点が見れた感じです。
読了日:04月06日 著者:長崎 ライチ
さよならアメリカさよならアメリカ感想
アメリカを愛してやまない男に起きたある事件の話。アメリカを好きだけどここは苦手みたいな好きなものに対する機微とかあるあるだった。状況がからまってサスペンスっぽくなるのも面白かった。
読了日:04月06日 著者:渋谷 直角
吉祥寺だけが住みたい街ですか?(6) (ヤンマガKCスペシャル)吉祥寺だけが住みたい街ですか?(6) (ヤンマガKCスペシャル)感想
アイドル、グランドホステス、リフォーム終了、新聞記者、美容師、好きな話多かった。まちおかがでかい街は信用できる、至言だ。
読了日:04月05日 著者:マキ ヒロチ
騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)感想
久しぶりの村上春樹。ちょっと文体変わった? なんて。いろんな意味ありげなことがあり、でも予想したようにはいかない。先が読めなくて面白い。
読了日:04月04日 著者:村上 春樹
はじめてのひと 4 (マーガレットコミックス)はじめてのひと 4 (マーガレットコミックス)感想
実らぬ恋×2! 谷川史子のまんがの女子は身を引きがちなんですよね。でもそれがさわやかなんですよね。北別府さんお会いしたいです。
読了日:04月03日 著者:谷川 史子
短歌レトリック入門―修辞の旅人短歌レトリック入門―修辞の旅人感想
現代短歌のレトリックの実例がごりごりと詰められていて面白いが疲れてしまう。自分はまだまだ歌が読めないので短歌+解説の本はありがたい。加藤治郎(さん)はレトリックを愛していながら、一般的な地平から説明をしてくれてわかりいい(穂村弘とかはスタート地点がそもそも感性! なのだ)。現代短歌、まだまだやれるという気持ちになる。
読了日:03月31日 著者:加藤 治郎
うたびとの日々うたびとの日々感想
歌人のエセー。レトリックを説明してる本よりぐんぐん読みやすい。加藤治郎(さん)の人となりも少しわかった。(以下個人の印象)穂村弘より全然歌壇の人間なんだけど、新しい表現やレトリックへのこだわり、それがどこから生まれたのかみたいなことがわかった。近藤芳美、岡井隆の系譜ってだけでわかる人はわかるのかもしれないけれど。組み方も優しい感じで好きだなー。
読了日:03月30日 著者:加藤 治郎
コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師感想
コミュニティナースとは生き方である。決まった仕事ややり方があるわけではない。極論、ナースでなくてもいいのだけれど(それはコミュニティ・パーソン)、医療行為のできる専門職であることがキーのひとつになっている。し、そもそも健康とか人間への意識が高い人が多いだろうから親和性が高いのだと思った。ただの献身的な人ではなく、自身の興味と地域の課題、やれることの重なるところを探し、ひとりで抱え込まないようにする。現代的な考え方のものだとも思った。(ナースでもなんでも)やりたいことをやれるのだ(という時代)。
読了日:03月22日 著者:矢田明子
吉祥寺だけが住みたい街ですか?(5) (ヤンマガKCスペシャル)吉祥寺だけが住みたい街ですか?(5) (ヤンマガKCスペシャル)感想
リノベ話をチラ見せしてくれた。野方、水道橋、鎌倉、いろんな街がある。気のせいかもだけど、お客さん女性が多い気がした。自分もへこみぎみだったので、住む場所変わって生活がよくなる(よくなりそう)という話に泣きそうになっちゃうな。
読了日:03月18日 著者:マキヒロチ
しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)感想
わりと新しめの歌がひいてあるのと、やはりふたりの読み方がおもしろい! ふたりともツーカーなので言葉が足りないなと思う部分もあり、中級者向けではと思ったり。納得いくことも多くて短歌が身になじんできているのを感じた。
読了日:03月10日 著者:東 直子,穂村 弘
禁色 (新潮文庫)禁色 (新潮文庫)感想
美と青春の話(かなぁ)。通じてみると、勝ったのは美青年なんだけど、かれは青春を使い果たして実際の人になるのだろうし、死を遂げた人が勝ち逃げみたいな気もする。まあとにかく結論もそれに至るまでもややこしく難しいのだけれど、たまにはまる部分があると楽しい。あらすじだけ追ってもいいのんだけど、やはりこの回り道が肝という気がしてしまう。
読了日:03月02日 著者:三島 由紀夫
手編み靴下研究所 (ニットマニアックス)手編み靴下研究所 (ニットマニアックス)感想
季節で読みたくなりますね。表紙の靴下の色が可愛いのと中に乗ってるのもレース模様、編み込みなどかわいい。トゥとヒールをそれぞれ色で編み分けて並べててありがたい。カフスたくさん見せてくれる靴下本、他にないかも? at onceの部分を再読し、マジックループでないことを確認。前に読んだ時より編み物に詳しくなってることがわかりました。ヤッタネ。
読了日:02月22日 著者:林ことみ
スール (ほぼ日ブックス)スール (ほぼ日ブックス)感想
そんなに厚くないけど読みごたえあり。三國さんとなかしまさんがのほほんといるのでおもしろかった。
読了日:02月22日 著者:三國 万里子,なかしま しほ
湯遊ワンダーランド2湯遊ワンダーランド2感想
ヌシが暑がりだったの笑った。サウナが日常になって、生来のスピ的部分をためしたり、知人と出かけていったり。目も肥えていく。「アハッ」ってときの顔が好きなのと担当編集者がレギュラーみたいになってる。エッセイとして整ってきた気がする。読むとサウナ(交互浴)を神格化するみたいな気持ちになって入浴しにいってしまった。お風呂で全部うまくいけばいいのに。
読了日:02月09日 著者:まんしゅうきつこ
水色の部屋<下>水色の部屋<下>感想
話は動く(といえば動く)。かれは復讐する。それが正しくないとわかっている。母は怒ってないという。悲しい子どもたちは大人になれたか。母は再婚したかはえがかれていない。なんか自分の感受性の低さを感じる。もっとたくさん読み取れる人いるだろうな。またチャレンジしたい。
読了日:02月09日 著者:ゴトウ ユキコ
水色の部屋<上>水色の部屋<上>感想
ただただ暗く(悪い意味ではない)、救いがないような。でも外の自然はゆたかで明るいんだろうなという気がしてしまうのは学生の話だからか。あの暗さを書き上げたのはすごいな、とか。
読了日:02月09日 著者:ゴトウ ユキコ
夫のちんぽが入らない(2) (ヤンマガKCスペシャル)夫のちんぽが入らない(2) (ヤンマガKCスペシャル)感想
1巻と打ってかわってひりひりする。仕事も家庭も少しずつずれていく。つらいなぁ。働きだすと自分(たち)だけでいられなくなる(から?)とか。原作もたいがいうろ覚えになってしまったけど、漫画表現によって一個の別の物語になっている気がした。
読了日:02月09日 著者:ゴトウ ユキコ
A子さんの恋人 5巻 (ハルタコミックス)A子さんの恋人 5巻 (ハルタコミックス)感想
終わりに向けて整っていっている感じがあるけど一筋縄ではいかないぞ! あいこさんの惚気とかゆうこさんとヒロ君の里帰り(ご挨拶)とかあるけどやっぱ中心はえいこさんたち! ついにA君がやってくるぞ。盛り上がった(わたしが)。
読了日:02月09日 著者:近藤 聡乃
A子さんの恋人 4巻 (ハルタコミックス)A子さんの恋人 4巻 (ハルタコミックス)感想
A子さんの中ではK子でU子でA太郎で自分のこともA子なんだっていうの、物語の根幹なんだけどメタ的な言及というか。入り混じってる感じ(タイトルはさん付けだし)。あいこさんが「えいこ」って呼んでたし、おかしいのはA子さんの方なのかもしれない。A太郎は過去でA君は現在(未来も?)なんだけど、捨てられない何かがあるんだろう。あいこさんが急にかわいく見えるシリーズあり。
読了日:02月09日 著者:近藤 聡乃
A子さんの恋人 3巻 (ハルタコミックス)A子さんの恋人 3巻 (ハルタコミックス)感想
ふ、と思い出や夢や幻想がやつてくるのが心地よい。インテリ眼鏡(教授)の挿話が見事だと思った。A太郎を捨てられないのは情なのかなと思ったけど、楽しい時間を過ごした何かがあるのかもと思ったり。性格と言ってしまえばそうなんだけど決められないA子さんの気持ちもめっちゃわかる。ヒロくん出てこないなーり山田はがんばれ!!
読了日:02月09日 著者:近藤 聡乃
A子さんの恋人 2巻 (ビームコミックス)A子さんの恋人 2巻 (ビームコミックス)感想
完全にA君が優勢だしそれでいいような気がしてきた。3人の頭文字でAKUのライングループ笑った。登場人物のどうにもならない感じと説明書きが組み合わさって絶妙みたくなっている。すべてにあんまりかかわらない(かかわろうとしない)U子派だなわたしは。
読了日:02月09日 著者:近藤 聡乃
A子さんの恋人 1巻 (ビームコミックス)A子さんの恋人 1巻 (ビームコミックス)感想
A子さんは別れそこねた恋人が2人いる、って言われたら、なんてだめなんだ! って思ってしまうけど、読んでいるとあるあるって思えるし、A太郎にはA太郎の、AくんにはAくんの魅力があって、どっちにするなんて選べない、、ってA子さんの気持ちになってしまう。
読了日:02月09日 著者:近藤 聡乃
湯遊ワンダーランド湯遊ワンダーランド感想
思ったほどサウナに入らないサウナ漫画。このくらいの熱量が心地よいかも。サウナ行きたいなー。
読了日:02月06日 著者:まんしゅう きつこ
角川短歌ライブラリー  短歌のドア  現代短歌入門角川短歌ライブラリー 短歌のドア 現代短歌入門感想
わりと丁寧に順を追って書いてあるという印象。穂村氏のとくらべると(くらべてしまってごめんよ)理論的というか。人によってはこちらの方がわかりいいでしょう。ひいた歌を受けての歌を紹介してくれたりしててありがたい。「鑑賞を深める」の賞が読みごたえがありました。初心者にとっては有名な歌をある流れに乗せて紹介してくれるのはうれしい一冊。
読了日:02月03日 著者:加藤 治郎
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)感想
noteで公開してたの。すぐ逃げちゃう人のイメージが強かったんだけど(すみません)、もともと芸術家志望の人だとわかってなんか納得した。発想専門で、続けるとか法的な補強とか責任とかは壊滅的に苦手なんだ。経営者としてだとそこが甘々に見えちゃうので分業した方がいいと思った。それはおいても、インターネット黎明期から現在までを知り、渦中にいる人の通史と現在のネット状況への考察、自分はなかなか面白く読めたし、ほかで言われてる問題をひとことで表せてる面もあると思う。想定読者というか、疎外感感じる人はいそうと思った。
読了日:01月20日 著者:家入 一真
総特集 森見登美彦: 作家は机上で冒険する! (文藝別冊)総特集 森見登美彦: 作家は机上で冒険する! (文藝別冊)感想
ざりざりと読了。自分はわりと「腐れ大学生」ものが好きで、そのエッセンスをもんもん感じられてよかった。でもやっぱりあれを書きつづけるのは大変なようだ。登美彦氏をつくった100作、盟友明石氏との対談あたりが楽しい。仕事場の一面の本棚。羨ましい!
読了日:01月20日 著者:
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと感想
生き方本であり広い意味で本屋本である(わたしの造語です)。移動時間と待ち時間でさっと読めてしまった異常に面白い本。ウェブ連載は追いかけていたけどまとめて読むと感慨深い。好きなものと生き方がどうクロスしてどういう考えを持って人生が変わったのかのめちゃ具体的な事例なんだと思う。でもそんなの置いておいて出会い系サイトで会う人々とのやりとりが面白かった。人間観察本でもあるのか。だれも思うように生きられますようにとあらためて思うのだった。
読了日:01月11日 著者:花田 菜々子
関係障害論〈新装版〉 (考える杖)関係障害論〈新装版〉 (考える杖)感想
高齢福祉、障害、認知症などの問題を "関係" にあるととらえて解説していく。話し言葉「近く読みやすい。講演か聞き書きのようなものかもしれない。また、事例やその対応が具体的で納得しやすい。えらい講演なんかで言われるような教科書的な結論は飛んでいってしまう。色々なところに心ある人がいて実践をしていると思うと本当にありがたく感じる。
読了日:01月09日 著者:三好春樹
ハッピーエンド (KCデラックス)ハッピーエンド (KCデラックス)感想
前よりじっと読めたな。大切な友情が、どうしようもなかった青春が離れて交錯して現在になる。過去は取り戻せないけどその行き着いた現在を肯定してる。いつでもハッピーエンドになる(する)ために生きているという感じがした。
読了日:01月09日 著者:ジョージ 朝倉
ハッピー・マニア 全6巻完結 (文庫版)(祥伝社コミック文庫) [マーケットプレイス コミックセット]ハッピー・マニア 全6巻完結 (文庫版)(祥伝社コミック文庫) [マーケットプレイス コミックセット]感想
シゲカヨと駆け抜けてしまった……。これ描いてた人が庵野秀明と結婚してるのおもしろいな。
読了日:01月07日 著者:
夫のちんぽが入らない(1) (ヤンマガKCスペシャル)夫のちんぽが入らない(1) (ヤンマガKCスペシャル)感想
再読。続き気になる。知ってるんだけど、漫画としてどうえがかれるか知りたい。
読了日:01月04日 著者:ゴトウ ユキコ
短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために感想
『短歌の友人』よりは若いほむほむが見られる。より親しげで生々しく自意識過剰でよい。はじめはわりと短歌をはじめた人へのステップアップっぽいけど、早すぎるので最終的には置いていかれてしまう。幾人もの歌人たちへの批評の切れ味は変わらず。直感のようで納得のいくその説明の仕方に目を細める。そんな一筋の光のような希求の激しさを誰もが持ち、持ちつづけているのかと疑問に思うとちょっと悲しくもなる。あとがきの穂村少年の青春に胸が苦しくなった。
読了日:01月03日 著者:穂村 弘

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