空飛ぶ円盤に(   )が乗ったよ

あとはすすきが揺れるだけ

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2017年読書メーターまとめ

2017年の読書メーター
読んだ本の数:68
読んだページ数:11632
ナイス数:234


美しい星 (新潮文庫)美しい星 (新潮文庫)感想
映画から。一家は自分たちが宇宙人だということに気づいた。それから地球人を滅亡から救うために活動する(また人類滅亡を願う宇宙人たちも登場する)。かれらが本当に宇宙人なのか否かは語られず、そこを謎として読むこともできるし、どうあれ"宇宙人として"、地球人をながめる距離感からえがけることがあり、またその姿勢が(彼らの)地球人らしさを強調もする。設定が物語を強化する。解説「純文学に宇宙人を持ち込むのはありえないことだった(意訳)」というのを読み、そうだなと気づく。宇宙を題材とするけれどこれはまぎれもなく純文学だ。
読了日:12月30日 著者:三島 由紀夫
ハイスコアガール(7) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(7) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
ゲームの部分をしっかり描いてるのがいいのかなとあらためて思ったり。しつこい女子はやめてー! とも思うんだけど(漫画だから)。溝の口文化よくわからない。日高氏の「帰りたくない」はハルオの「帰したくない」(未遂)と対になってるんだなー。
読了日:11月05日 著者:押切 蓮介
ハイスコアガール(6) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(6) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
再読。恋愛だー!!ってなった(手をつないだから)
読了日:11月05日 著者:押切 蓮介
原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)感想
やっと読み終わった! 8ヶ月!! これだけ長い時間をかけたことをまず思ってしまう。奇書だと感じるけど、とてもとてもおもしろかった。肉体や動きのことを考えて、言語や宇宙まで行ってしまったりする。人間であることを大肯定する。ほがらかで闊達だ。移動中に読みながらいろいろな筋肉に力をいれたりゆるめたりした。逆立ちもやってみた。身体だけでなく考えかたにもはたらきかけてくる。(本文中ではないけれどこのタイトルじゃ売れないと編集者に言われて、じゃあこれでいきますといったエピソードも素敵だよ……)
読了日:10月15日 著者:野口 三千三
吉祥寺だけが住みたい街ですか?(4) (ヤンマガKCスペシャル)吉祥寺だけが住みたい街ですか?(4) (ヤンマガKCスペシャル)感想
卒業しようと思ってたけどやっぱおもしろいー。犬が懐こくてかわいらしい。ドラマからのフィードバックあるのかなと思ったり(いさおさんとか)。二子玉川だけぜんぜん縁がなかった。家電の蔦屋行ってみたいな。
読了日:10月07日 著者:マキヒロチ
ランド(5) (モーニング KC)ランド(5) (モーニング KC)感想
どんどん視界が広がっていく。語り方がすごい。アン、平治、平太の流れも物語を加速する。この世(ランド?)は箱庭的なものだけど、あの世も超管理社会の気配。杏の強さ。文字、知ることで強くなるの象徴的だ。そのほかの人々は操作されるのみで右往左往する(しょうがないのだろうけど)。皮肉めいたところもあり、続きが気になりますね。どこまで行くのだろうか。
読了日:10月07日 著者:山下 和美
あたらしい無職 (SERIES3/4 2)あたらしい無職 (SERIES3/4 2)感想
なんとなく連続タバブックス。すらすら読めます。無職日記のゆるさ(無職であることから来る不安はあるけれど)、会社員時の乾いた文章なんだけど、たぶん書かれていないヒリヒリしたことを感じてしまってウウウウウってなる。無職であるとはいいながら、労働に対して真面目な方なんだろう。遊びに対してもまじめなのかも。やっていけるなら無職でもいいんだろう。山下陽光さんとはまた違った無職本。
読了日:09月19日 著者:丹野未雪
バイトやめる学校 (SERIES3/4 1)バイトやめる学校 (SERIES3/4 1)感想
資本主義が苦手。そう、そうなの苦手なの。ミニマル経済圏で生き抜く系かと思ったらそれもまた違って、意外と資本主義の中でみんなハッピーにやっていく方法を書いてある感じかも。意外と地に足がついている。ただその「地」を信じられない人が多いだけ。というか。「バイトやめる」例も何例か紹介されていて、最後には「この本をメルカリで売れ!」ってなんて実践的な本なんだ。この本自体も筆者の挑戦の一つ。あーーーメルカリデビューかーーーーー!!!
読了日:09月19日 著者:山下陽光
ライアー×ライアー(10) (KC デザート)ライアー×ライアー(10) (KC デザート)感想
大団円。大団円のための大団円でしたね。こういうのは単行本の書下ろしでいいんじゃないかなと思ってしまった。まあお幸せそうで!
読了日:09月18日 著者:金田一 蓮十郎
名称未設定ファイル名称未設定ファイル感想
インターネットっぽいって思ったのと、でもそれはインターネットがテーマなんだって。古典的なモチーフもあるんだけど、それへの態度が新世代だなあって感じがした。顔のない作者って感じもして、らしさがないのは弱みなのかもしれないし、新時代の小説のさきがけなのかもしれないし。筆者はたぶん「何考えているかわからない」って言われる系の人で、それに対する解答にはなるんだろうなとか。そういえば袋とじ開けてなかった。楽しみ。
読了日:08月26日 著者:品田 遊
ワッハワッハハイのぼうけんワッハワッハハイのぼうけん感想
久しぶりに引っ張り出してみた。めちゃめちゃだったので痛快。数行で「ざまあみろ」とか言われてワハハってなる。ごみから未来の虎にまでなったらとっても偉いね。想像より普通なんだよ、ワッハワッハハイ。
読了日:08月14日 著者:谷川 俊太郎
おひとり様物語(7) (ワイドKC Kiss)おひとり様物語(7) (ワイドKC Kiss)感想
北野さん続きが気になる。もっと30代のおひとり様をあつかってほしいですけど難しいんですかね。。早起きの話は意識高い系にちょっとだけ切りこんだけど、誰も傷つけずに帰ってきたからワハハって思った。
読了日:08月13日 著者:谷川 史子
別冊Discover Japan DESIGN 完全保存版 うつわの教科書 (エイムック 3579 別冊Discover Japan DESIGN)別冊Discover Japan DESIGN 完全保存版 うつわの教科書 (エイムック 3579 別冊Discover Japan DESIGN)感想
知人が出てるかと思って(出てなかった)。松本は民藝の町。大谷夫妻の作品が気になった。わたしがほしかったのは片口というやつだった。なんでもだけど、沼のようだった。長いことかけてはまっていくのだろうか。ずぶずぶ。
読了日:08月13日 著者:
カーサの猫村さん4カーサの猫村さん4感想
猫村さん丸くなった? と思ったけどどうやら月刊モフのしわざ。特集にあわせていろんな猫村さんがみられてはー満足。水野シブキちゃん、猫村さんに苦手なものあったのかって感じ。ピンクマスタードの音源、猫村さんが薦めてくれるならなんでも来い! あーかわいかった♡
読了日:07月30日 著者:ほしよりこ
フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)感想
料理屋の息子が好きだなー
読了日:07月27日 著者:山本 直樹
狂喜の読み屋 (散文の時間)狂喜の読み屋 (散文の時間)感想
いしいしんじの帯に惹かれて手にとって、序文がおもしろくて買ってしまった。イベントで二度ほど拝見したことがあり物静かな印象だったのが、書評の熱量がすごいというか筆が走ってるなーって感じもあり。個人的には第3章が抜群におもしろかった。小島信夫について長く書いたのがあるのも好感◎「アウトサイダーのディズニーランド」という文言にムムムとなる。楽しそう。海外文学はとっつきにくいイメージだったけど挑戦してみようっと。
読了日:07月09日 著者:都甲 幸治
小さな出版社のつくり方小さな出版社のつくり方感想
自分(たち)で出版社を興した12の記録。この前に読んでた本にくらべるとめちゃめちゃ"まっとう"な(褒めてもないし褒めてなくもないつもり)。(こういうもんでしょって感じが。)やっぱりお金じゃなくてやりたいことであり社会的意義みたいな。取次のこと、いろいろな本で苦々しく書かれていてここに歪みが、って感じ。多くの人が編集者とか出版社勤務からの起業でまったくのしろうとにはなかなかむずかしいってことなのかしら。後半だんだんトランスビュー推しになってきて笑った。つぎ読もうとおもった本が載ってる会社のだったから奇遇ね。
読了日:07月03日 著者:永江 朗
別冊ele-king コーネリアスのすべて (ele-king books)別冊ele-king コーネリアスのすべて (ele-king books)感想
アルバム出るなーと思っていたらタワレコで目についてしまった(よく見たらエレキングの本だった)。坂本慎太郎との対談が載っていて、フリッパーズ(以前)のことも書いてあってそれだけで胸キュンなんだけど邪道かな。「デザインあ」のことも書いてあるし、まさに「すべて」! なのでこの邪の気持ちはゆるしてもらいたいですね。
読了日:06月21日 著者:天井 潤之介,磯部 涼,宇野 維正,小川 充,小野島 大,河村 祐介,北沢 夏音,デンシノオト,野田 努,畠中 実,ロバーツ マーティン,松村 正人,三田 格,矢野 利裕
ちいさなどうぶつ刺しゅう: ワンポイントがかわいいポーズと表情400ステッチちいさなどうぶつ刺しゅう: ワンポイントがかわいいポーズと表情400ステッチ感想
ゆるい動物図案集。ひとつの動物で数種類の案があり、線だけでなくて中が埋められてるのもあるし、いろいろこなせばオリジナルの線画も刺繍できそう。どれがいい? ってきくカタログにもなりそう。
読了日:06月20日 著者:ささき みえこ
刺繍とがま口刺繍とがま口感想
がま口は置いておいても刺繍の図案がよくてずっと眺めて想像が広がる。色合わせでぐっと雰囲気が変わってくるしどれかやってみよう◎
読了日:06月20日 著者:樋口 愉美子
刺しゅう春夏秋冬 (天然生活ブックス)刺しゅう春夏秋冬 (天然生活ブックス)感想
複数の作家さんの作品がみられて◎ モチーフや模様やお直しなどなど各人各様であるし、アイデアもらったって感じになる
読了日:06月20日 著者:
谷川史子 告白物語おおむね全部 30th anniversary (マーガレットコミックス)谷川史子 告白物語おおむね全部 30th anniversary (マーガレットコミックス)感想
ミックスの巻末おまけまんがを中心にエッセイまんがを一冊に、ってすごい企画だわ。なんとなく読んだ記憶があり、そういえば人生の半分くらいは谷川史子を読んですごしていた。時間軸を縫って読めるところに感慨があり、どう考えても玄人向けの一冊でした。ありがとうございました。
読了日:05月27日 著者:谷川 史子
顰蹙文学カフェ顰蹙文学カフェ感想
するする読めました対談形式の本。文学賞などに話題はかたよりがちで、「文学史」のつづきを現代視点でという感じが少しあった。歴史って過去からしか語れないので、同時代的なものってどう転ぶかドキドキ。中原昌也さん、ナルホドという感じ。なーんでも引き受けて、懐の広い文学さん、であってほしい。
読了日:05月23日 著者:高橋 源一郎,山田 詠美
ふうらい姉妹 第4巻 (ハルタコミックス)ふうらい姉妹 第4巻 (ハルタコミックス)感想
良すぎて良すぎて……泣きながら(笑い泣き)読みました。コンサートの待ち合わせの時にみんなに手を伸ばして走っていく姉妹がめちゃくちゃよかったのと、中途半端が大好き!! という宣言。力づけられます。姉妹よ、永遠なれ!(帯)ってマジですね。
読了日:05月10日 著者:長崎 ライチ
歌壇 2017年 05 月号 [雑誌]歌壇 2017年 05 月号 [雑誌]感想
特集「わからない歌の対処法」、メモ:諄い、瀬戸夏子、染野太朗
読了日:05月07日 著者:
フラグメンツ (2) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)フラグメンツ (2) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)
読了日:04月16日 著者:山本 直樹
フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)
読了日:04月16日 著者:山本 直樹
ハイスコアガール(7) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(7) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
オタサーの姫のゲームやったからか細かいキャラクタとかもにやにやしてしまう。win95発売とあって、そういう時間軸の漫画だったと思い出す。だいたい同年代なんだけど、ゲームへの造詣が深くなく、半分も楽しめていないと思う。だんぜん大野さん派なんだけど、日高さんのいじましさ、、ハルオのあほ! ってなる。なんだよ恋愛漫画じゃん!
読了日:04月05日 著者:押切 蓮介
ハイスコアガール(6) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(6) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
久しぶり! えっ、普通の恋愛漫画では……と思ってしまった。家庭教師が心を入れかえたか知らんけど、今はいい人でーす! っていうのゆるさんぞって思ってしまう。。
読了日:04月05日 著者:押切 蓮介
散歩の達人 2017年 03 月号 [雑誌]散歩の達人 2017年 03 月号 [雑誌]感想
地元なのでガイド代わりに。東小金井も載ってますよ! と言いたい。武蔵野圏(23区外というか)の地図ガイドをみると、都内と違うよなぁと思う。
読了日:03月19日 著者:
逃げるは恥だが役に立つ(9)特装版 (プレミアムKC Kiss)逃げるは恥だが役に立つ(9)特装版 (プレミアムKC Kiss)感想
終わってしまった。ドラマと呼応しているところもあったし、最後はゆりちゃんと風見さんの話になってしまったぞ。恋人を消費して別れてって風見とポジモンが話してたけど、そうできないのが恋愛でだから悩んだりするんだろうなーとか思った。共働き家事問題、ドラマでも思ったけど難しいーよーねーーーーー。解答は明言せずに前向きに。よい物語でした。
読了日:03月18日 著者:海野 つなみ
恋する原発 (河出文庫)恋する原発 (河出文庫)感想
これはひどいばかばかしい下品でくだらない。しかし目が離せない。「原発」とタイトルに入っているからあの日のことを思い出す。しかしその話が大真ん中にえがかれているわけではない。あの日から、日々から、書かれてから六年が経ち、政情なども変わってしまった。この小説に書かれていないこともたくさん起きた。しかしそれらはわたし達の記憶にあたらしく、この馬鹿馬鹿しい小説の続きは日々書かれていたような気がする。綺麗にまとめることはできない(してはいけない)、傷口を持ったまま無様に生きていくしかない、というようなことを思った。
読了日:03月13日 著者:高橋 源一郎
続 数寄です! 2 (愛蔵版コミックス)続 数寄です! 2 (愛蔵版コミックス)感想
終わってしまった……。お父様のエピソードは笑ったし、ああでもみんな亡くなってしまうよねと思ったり。表装のために大きい板買っちゃうの、お父様の血よねとか思ったり。まとめて読んでるからかもだけど、近況報告的なものが多かった印象。おつかれさまでした!
読了日:03月07日 著者:山下 和美
でぶせん(3) (ヤンマガKCスペシャル)でぶせん(3) (ヤンマガKCスペシャル)感想
仲間がふえてるー。普通に話が動いててうける。
読了日:02月14日 著者:朝基 まさし
でぶせん(2) (ヤンマガKCスペシャル)でぶせん(2) (ヤンマガKCスペシャル)感想
疾走感がある
読了日:02月14日 著者:朝基 まさし
本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録感想
めっちゃ好きな本屋Titleの本。不思議な本だった。長年大手書店に勤め、退職、自身の本屋をはじめます! ってものすごい熱い人なのではと思うけど、そんなことはなくむしろ淡々とLIBROでの日々、開店までと開店してからを書いている。不思議だ。業界のこととかTitle開店時の企画書や一年目の収支とか全部載っていて、おもしろいありがたいと思いながら、公開していいのかと思ったりもする。最後の対談でも言ってるように「ノウハウではなく蓄積」って信じてるからオープンにできるんだろうな。またTitleに行きたくなった。
読了日:02月11日 著者:辻山 良雄
つるとはな第4号つるとはな第4号感想
すげー! めちゃめちゃな人ばっかり出てくる!!(褒めてる) 富士山毎日登ってる人とか。すごいめちゃめちゃ!!!(そんなテンションの雑誌ではないんだけど)
読了日:02月05日 著者:つるとはな編集部
暮しの手帖 4世紀85号暮しの手帖 4世紀85号
読了日:01月09日 著者:
スウェーデンから届いたニット ぼうし 手ぶくろ くつ下スウェーデンから届いたニット ぼうし 手ぶくろ くつ下感想
かわいいデザイン。色合わせも多数みせてくれる。かかとを編まない靴下。編んでみたい。本自体は上級者向け。編み図で編める人は編める。
読了日:01月09日 著者:アンマリー・ニルソン
約束された場所で―underground 2 (文春文庫)約束された場所で―underground 2 (文春文庫)感想
地下鉄サリン事件の被害者の次はオウム真理教の信者(元信者を含む)へのインタビューをしなければと思った村上春樹の著書。実行犯たちではないので、地下鉄サリン事件のというよりは宗教についての話。本当に普通の(むしろ純粋な)人たちが自分の思考をつきつめた先に待ち構えていたもの。それがはじめから「悪」だったのかはわからないけれど。精神世界のこと、物質社会・資本主義経済への不信などは現状とそう変わらない。ゆれる考えを最後の河合隼雄との対談が引き戻してくれる。その「悪」は村上春樹の著作にその後えがかれたんだなと感じた。
読了日:01月03日 著者:村上 春樹
スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド感想
「死にたい」といい続ける祖父に対応する孫。二者ともなかなか一筋縄ではいかない存在でにやりとする。完璧な介護や病院で弱らされ生き延びることに生物的に(だろうか)嫌悪をおぼえるが、孫が「やさしい介護」をして自宅で弱って死んでいくのも状態としては同じでは? 苦しまずに、幸せのうちに、祖父の願いを叶えたいと筋肉を鍛えはじめる孫。老人と若者の対比をえがきつつ、祖父の中にある気持ち、孫の中にある気持ちは何層にもなっていて、溜息をつく。どうにかしてほしかった気もするし、そのままの日常で安堵する気持ちもある。
読了日:01月02日 著者:羽田 圭介

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